ドナルド・ジャッドとは?
どなるどじゃっど
ドナルド・ジャッドとは、20世紀アメリカのミニマリズム芸術を代表する美術家・批評家で、工業素材を用いた三次元の「特殊物体」で知られます。
ドナルド・ジャッド(Donald Judd、1928〜1994年)は、アメリカのミニマリズム(最小限主義)芸術を代表する彫刻家・美術批評家であり、現代美術の発展に大きな影響を与えた人物です。
ミズーリ州出身のジャッドは、コロンビア大学で哲学と美術史を学んだ後、批評家として活動しながら自身の芸術実践を深めていきました。1960年代、彼はそれまでの絵画と彫刻の区別を超えた「特殊物体(specific objects)」という概念を提唱し、この概念がミニマリズムの理論的基盤の一つとなりました。
ジャッドの作品の特徴は、金属・合板・プレキシガラスなどの工業的素材を使用し、幾何学的な反復と精密な構造を追求した点にあります。代表的なシリーズ「スタック(積み重ね)」では、壁面に等間隔で取り付けられた直方体のユニットが生み出すリズムと空間の関係を探究しました。
晩年はテキサス州マーファに移住し、廃墟となった軍施設を改修して大規模なインスタレーション空間「チナティ財団」を設立しました。ここでは自身の作品のみならず他の芸術家の恒久設置作品を展示し、芸術と建築・環境の統合を実践しました。彼の思想は今日の現代美術や建築・デザインに広く受け継がれています。
使い方・例文
現代美術のミニマリズムを紹介する美術館の展示や教科書で、また工業的な素材を用いた立体作品の先駆けとして語られる文脈でドナルド・ジャッドの名が挙がります。
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