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トマ・ピケティとは?

とま・ぴけてぃ

フランス経済学者で、長期的な所得・資産データを分析して現代における富の不平等拡大を論じた著書『21世紀の資本』で世界的に注目を集めました。

トマ・ピケティ(Thomas Piketty、1971年〜)はフランスクリシー生まれの経済学者で、パリ経済学院(PSE)の教授として経済的不平等の歴史的分析を専門としています。MIT(マサチューセッツ工科大学)でも教鞭をとった経歴を持ちます。

ピケティが国際的な名声を得たのは、2013年にフランス語で刊行(英訳版は2014年)された著書『21世紀の資本(Le Capital au XXIe siècle)』によってです。この作品は18世紀から現代にわたる膨大な税務・統計データを活用し、資本主義経済における富の集中と不平等の長期トレンドを明らかにしました。

同書の核心となる主張は次のとおりです。

  • 資本収益率(r)は長期的に経済成長率(g)を上回る傾向がある(r > g)
  • この乖離が続く限り、すでに資本を持つ者の富がさらに増大し、所得格差が拡大する
  • 20世紀中盤の格差縮小は戦争・大恐慌・再分配政策という特殊条件によるものであった
  • 対策として累進的な富裕税(資産税)の国際協調導入を提言した

著書は世界各国でベストセラーとなり、不平等をめぐる社会的議論を大きく喚起しました。一方で、データの解釈や政策提言の実現可能性については経済学者の間でも賛否が分かれており、活発な論争を生んでいます。ピケティはその後も格差・相続・気候変動をテーマとした研究と発言を続けています。

使い方・例文

「r > g(資本収益率 > 経済成長率)」というピケティの式は、資産を持つ富裕層がより速く豊かになり格差が広がる構造を端的に示したものとして、経済学の教科書や議論の場で頻繁に引用されています。

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