テッド・ヒューズとは?
てっどひゅーず
テッド・ヒューズは、自然界の野性と暴力的な生命力を力強い詩語で描いたイギリスを代表する詩人で、イギリス桂冠詩人も務めました。
テッド・ヒューズ(Ted Hughes、1930〜1998年)は、イングランド・ヨークシャー生まれの詩人で、20世紀イギリス詩を代表する巨匠の一人です。自然・動物・神話・暴力といったテーマを、強靭で感覚的な言語で表現するスタイルで知られます。1984年から1998年の死去まで英国桂冠詩人(Poet Laureate)を務めました。
ヒューズはケンブリッジ大学在学中にシルヴィア・プラスと出会い、1956年に結婚しました。1963年にプラスが自死するという悲劇が彼の人生と作品の両面に深い影を落とし、晩年の詩集でその経緯に向き合うことになります。
主な作品と特徴は以下のとおりです。
- 詩集『タカとカラス(The Hawk in the Rain)』(1957年)――デビュー作。荒ぶる自然の力を詩に刻む
- 詩集『カラスの書(Crow)』(1970年)――黒い神話的カラスを主人公にした暗黒叙事詩。現代詩の問題作
- 詩集『生日の手紙(Birthday Letters)』(1998年)――シルヴィア・プラスへの88の詩。死後も論争を呼ぶ
ヒューズはまた、子ども向けの詩・物語でも活躍し、「鉄の人(The Iron Man)」は英語圏で広く読まれる名作です。その詩は動物の生態を擬人化せずに正面から描く視点で、自然詩の概念を刷新しました。
使い方・例文
イギリス現代詩の授業では、ヒューズの「タカ(Hawk Roosting)」などの詩が、自然と権力の表象を論じる際によく取り上げられます。また、シルヴィア・プラスとの関係はフェミニスト批評や伝記的研究においても頻繁に議論の的になります。
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