チャタル・ヒュユクとは?
ちゃたる ひゅゆく
チャタル・ヒュユクとは、トルコ中部に位置する新石器時代の大規模集落遺跡で、世界最古級の都市的集住の証拠として知られています。
チャタル・ヒュユク(Çatalhöyük)は、トルコのコンヤ平原に位置する新石器時代から銅石器時代にかけての遺跡です。紀元前約7500年から5700年頃にかけて人々が居住しており、最盛期には数千人が密集して暮らしていたと推定されています。
この遺跡の最大の特徴は、その独特な住居構造にあります。建物は隣接して建てられており、通り道がなく、人々は屋根に設けた穴から梯子を使って出入りしていました。また、死者を住居の床下に埋葬する慣習があり、祖先崇拝的な信仰の存在が示唆されています。
壁画や土偶など豊富な芸術的遺物が出土しており、特に女性像が多く、母神崇拝に関連すると解釈されています。主な出土品には以下のものがあります。
- 精巧な壁画(狩猟場面・幾何学文様)
- 多数の女性土偶
- 動物骨・黒曜石製の石器
- 穀物・豆類などの栽培植物の遺物
1958年にジェームズ・メラートによって発掘が始まり、1999年からイアン・ホッダーが新たな発掘プロジェクトを主導しています。2012年にはユネスコの世界遺産に登録され、農業開始後の人類の集住形態や社会構造を理解する上で極めて重要な遺跡として世界中から注目されています。
使い方・例文
考古学の教科書や「都市の起源」を論じる場面では必ずチャタル・ヒュユクが例として登場し、農耕社会がどのように大規模な集住へと発展したかを示す代表的事例として引用されます。
この用語をシェア
最終更新: