ダランベールとは?
だらんべーる
ダランベールは、力学の「ダランベールの原理」や百科全書の編集で知られる18世紀フランスの数学者・哲学者です。
ジャン・ル・ロン・ダランベール(Jean le Rond d'Alembert、1717〜1783年)は、フランスの数学者・物理学者・哲学者です。パリで捨て子として生まれ、養父のもとで育ちながらも独学で数学・科学を習得し、25歳でフランス科学アカデミーの会員となりました。
力学の分野では、「ダランベールの原理」を提唱したことで特に有名です。これは、ニュートン力学における動力学の問題を静力学の問題として扱い直すための原理で、拘束力が存在する系でも運動方程式を導きやすくする強力な手法です。この原理はラグランジュ力学の基盤にもなっています。
また、波動方程式の研究においても先駆的な業績を上げました。弦の振動を数学的に記述した波動方程式(ダランベール方程式)を初めて解いた数学者のひとりとして知られています。
哲学・思想の面では、ドニ・ディドロとともに大著『百科全書』の編集に携わり、「序論」を執筆しました。啓蒙主義の推進者として当時のヨーロッパ知識人界に大きな影響を与えました。数学・物理・哲学・文学にまたがる広い知識を持った典型的な啓蒙時代の「万能知識人」です。
使い方・例文
工学系の力学の授業では「ダランベールの原理を用いて、加速する系の運動方程式を立てよ」という形で登場し、慣性力(見かけの力)を導入するアプローチとして説明されます。
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