シャルナス・バルタスとは?
しゃるなすばるたす
シャルナス・バルタスは、リトアニアの映画監督で、台詞を極限まで排した沈黙と映像の緊張感で独自の世界を構築し、ヨーロッパ映画祭で高く評価される映像作家です。
シャルナス・バルタス(Šarūnas Bartas、1964年〜)は、リトアニアの映画監督・俳優・プロデューサーです。ソビエト連邦時代のリトアニアに生まれ、モスクワ映画学校(VGIK)で映画を学んだ後、独立したリトアニアで映像制作会社「ジェムィナ(Jemina)」を設立し、独自のスタイルで作品を発表し続けています。
バルタスの映画は、その徹底した「沈黙」の使い方で知られています。台詞はほとんどなく、ロングショットと長回しを多用し、人物の内面を言語ではなく空間・光・時間の流れで表現します。この手法はアンドレイ・タルコフスキーの影響を色濃く受けているとされますが、バルタス独自の荒涼とした北欧的感性と組み合わさって唯一無二の映像体験を生み出しています。
代表作には以下のものがあります。
- 『コリドー(The Corridor)』(1994年)
- 『フィー・フォー(Few of Us)』(1996年)— カンヌ映画祭に正式出品
- 『フリーダム(Freedom)』(2000年)
- 『ピース・トゥ・アス・イン・アワー・ドリームス(Peace to Us in Our Dreams)』(2015年)
バルタスの作品はカンヌ、ベルリン、ヴェネツィアなど主要国際映画祭で繰り返し上映・評価されており、タルコフスキー以降の東欧・バルト三国映画の最重要人物のひとりとして国際的な映画批評家から高く評価されています。
使い方・例文
バルト三国やポスト・ソビエト圏の映画について調べるとき、シャルナス・バルタスの名は独自の映像詩の担い手として必ずといってよいほど登場します。
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