サンギーヌとは?
さんぎーぬ
サンギーヌとは、赤茶色の酸化鉄を含むクレヨン状の素描材料で、暖かみのある色調が特徴の画材です。
サンギーヌ(sanguine)はフランス語で「血のような赤」を意味し、酸化鉄(ヘマタイト)を主成分とする赤褐色の素描材料です。コンテクレヨンの一種に分類されることが多く、チョーク状またはスティック状の形態で販売されています。
その最大の特徴は、赤みを帯びた暖かい茶色の色調にあります。白い紙との対比で肌の温もりを自然に表現できるため、ルネサンス期から人物画・肖像画の素描に好んで使われてきました。レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロ、ミケランジェロなど巨匠たちもサンギーヌを多用した素描を残しています。
使い方の特徴は以下のとおりです。
- 指や布でぼかして柔らかいグラデーションを作れる。
- 消しゴムで消せるが完全には消えないため、仕上げを意識した描画が必要。
- 黒のコンテや白いコンテと組み合わせる「三色素描(トロワ・クレイヨン)」という技法がある。
現代でも美術学校のデッサン教育や、イラストレーター・版画家による素描に用いられています。チャコールや鉛筆とは異なる色温度が、人物や動物の生き生きとした表現に適しており、特に肌の描写との相性が良い画材として評価されています。
使い方・例文
肖像デッサンでサンギーヌを使うと、鉛筆では出せない赤みのある暖色系の陰影が生まれ、顔の血色感を自然に表現できます。
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