サイドリンク通信とは?
さいどりんくつうしん
サイドリンク通信とは、携帯電話基地局を介さずに端末同士が直接通信する技術で、緊急時や基地局外でも近距離通信を可能にします。
サイドリンク通信(Sidelink、PC5インターフェース)は、スマートフォンや車載機などの端末(UE)が基地局(eNB/gNB)を経由せず、端末間で直接電波を送受信する通信技術です。3GPPの規格(LTE/4G世代ではRelease 12以降、5G世代ではRelease 16以降で強化)で標準化されています。
従来の携帯通信は必ず基地局を介して行われますが、サイドリンクでは端末が直接通信パスを確立するため、基地局のカバレッジ外でも通信できる点が大きな特徴です。また基地局経由の往復遅延がないため低遅延通信が実現しやすく、通信インフラへの負荷も軽減できます。
主な活用シナリオは以下のとおりです。
- V2X(車車間・路車間通信):走行中の車両同士や信号機との直接通信により、衝突回避・渋滞予測・緊急車両接近通知などを実現。5G V2Xで特に注目される
- 公共安全・災害対応:基地局が倒壊・輻輳した災害時でも消防・救急・警察が現場でD2D通信を維持できる
- 近距離IoT・産業用途:工場内の機械同士のリアルタイム協調制御など
- リレー通信:基地局から遠い端末が別の端末を中継として使うカバレッジ拡張
5G NR(New Radio)では通信距離・速度・信頼性がさらに向上し、自動運転や遠隔制御への応用が期待されています。
使い方・例文
自動車が交差点に近づいた際、前方の見えない場所から来る別の車と直接サイドリンク通信で位置情報を交換し、衝突の危険を事前に検知するシステムに活用されています。
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