コノハチョウとは?
このはちょう
コノハチョウとは、翅を閉じると枯れ葉に擬態することで知られる、東南アジアから日本南西諸島に分布する蝶です。
コノハチョウ(木の葉蝶)は、チョウ目タテハチョウ科に属する蝶で、学名はKallima inachusといいます。インド・東南アジア・中国南部・台湾を経て、日本では沖縄県の南西諸島(八重山諸島など)に分布します。
最大の特徴はその擬態能力です。翅を閉じた状態では、翅の形・色・葉脈状の模様・葉柄を模した尾状突起がひとつながりとなり、枯れ葉そっくりの姿になります。個体ごとに枯れ葉の模様は微妙に異なり、「世界で最も完全な擬態をする蝶」として昔から生物学の教科書や擬態研究の代表例として取り上げられてきました。
一方、翅を開いた表面は鮮やかなオレンジ色・青紫色・黒の3色の帯模様で、飛翔中は目立つ美しい蝶です。このギャップも大きな魅力のひとつです。
熱帯・亜熱帯の常緑樹林を好み、樹液や果実の汁を吸う習性があります。幼虫の食草はイセハナビなどのキツネノマゴ科植物です。日本では天然記念物の指定を受けている地域もあり、その保護が求められています。擬態の進化を語る際に欠かせない代表的な昆虫です。
使い方・例文
生物の擬態を説明する授業や図鑑で、「枯れ葉にそっくり」な例としてコノハチョウはほぼ必ず登場します。翅を閉じた写真と開いた写真を並べると、その落差に驚く人が多いです。
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