グラウベル・ローシャとは?
ぐらうべるろーしゃ
グラウベル・ローシャは、ブラジルの映画監督で、1960年代のシネマ・ノーヴォ運動を牽引した20世紀を代表する映像作家です。
グラウベル・ローシャ(Glauber Rocha、1939年〜1981年)は、ブラジルが生んだ最も重要な映画監督の一人です。バイーア州出身で、ブラジルの映画革命「シネマ・ノーヴォ(Cinema Novo)」の旗手として世界映画史に名を刻みました。
シネマ・ノーヴォとは1960年代にブラジルで起きた映画運動で、イタリアのネオレアリズモやフランスのヌーヴェルヴァーグに影響を受けながらも、ブラジルの貧困・社会的不平等・政治的抑圧をテーマに独自の映像言語を確立したものです。ローシャはその中心的な存在として、低予算かつ即興的な撮影スタイルで社会批判の映像芸術を追求しました。
代表作としては以下が挙げられます。
- 「神と悪魔の大地」(1964年):ブラジル北東部の農村における信仰と暴力を描いた傑作
- 「大地の武者」(アントニオ・ダス・モルテス、1969年):カンヌ映画祭監督賞受賞作
- 「ライオンの頭」(1970年):政治的混乱の時代を象徴的に描いた作品
ローシャの映画は、ラテンアメリカの植民地主義の遺産、宗教と暴力の共存、民衆の解放といったテーマを大胆な映像美と合わせて表現し、後世の映画作家に多大な影響を与えました。41歳という若さで没しましたが、その映像世界は今日も高く評価されています。
使い方・例文
映画史や世界映画を学ぶ文脈で「グラウベル・ローシャ」の名が登場するのは、主にラテンアメリカ映画やシネマ・ノーヴォを論じる際です。
この用語をシェア
最終更新: