クレイグ・ベンターとは?
くれいぐべんたー
クレイグ・ベンターは、ヒトゲノムの民間プロジェクトを主導したアメリカの生物学者で、ゲノム解読や合成生物学の分野で数々の革新的な研究を成し遂げた人物です。
ジョン・クレイグ・ベンター(J. Craig Venter、1946年〜)は、アメリカの生物学者・起業家で、ゲノム科学の歴史を塗り替えた研究者として知られています。
ベトナム戦争に従軍した後に科学の道に進み、国立衛生研究所(NIH)での研究を経て、1990年代にSanger法より高速なショットガンシーケンシング法の実用化を推進しました。1998年に民間企業セレラ・ジェノミクスを設立し、政府主導の国際ヒトゲノムプロジェクトと並行して独自にヒトゲノムの解読を進め、2001年にほぼ同時に成果を発表。この競争は科学史上の重要な出来事として記録されています。
ベンターの主な業績を挙げると以下のとおりです。
- ショットガンシーケンシングによるゲノム解読の高速化
- ハエや細菌など多数の生物のゲノム解読を先導
- 2010年に世界初の人工合成ゲノムを持つ細菌の作製に成功
- 大西洋・太平洋の海洋微生物ゲノム多様性の大規模調査
その後も設立したJ. Craig Venter Instituteを通じて合成生物学・エネルギー・医療分野の研究を推進し、科学と産業の境界を切り開くパイオニアとして活動を続けています。その大胆な発想と行動力は、現代バイオテクノロジーの発展に欠かせない存在感を放っています。
使い方・例文
「ベンターが率いるセレラ・ジェノミクスのヒトゲノム解読プロジェクトは、政府主導のコンソーシアムとの競争として世界中の注目を集めた」のように、ゲノム科学の発展を語る際に登場します。
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