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クリプトアジリティとは?

くりぷとあじりてぃ

クリプトアジリティとは、システムで使用する暗号アルゴリズムを安全かつ迅速に切り替えられる設計思想・能力のことです。

クリプトアジリティ(Crypto Agility、暗号の俊敏性)とは、情報システムが使用する暗号アルゴリズムや鍵長を、サービスを停止せずに素早く変更・交換できる能力・設計思想を指します。

暗号技術は時代とともに安全性が低下します。かつて安全とされたMD5やSHA-1は現在では非推奨となり、RSA暗号量子コンピュータ進化によって将来的に危殆化するリスクが指摘されています。クリプトアジリティが備わったシステムでは、このような状況変化に迅速に対応できます。

クリプトアジリティの実装には以下のアプローチが重要です。

  • アルゴリズムをハードコードせず設定可能な形で分離する
  • 暗号化モジュールを抽象化レイヤーで包み、差し替えを容易にする
  • 使用中のアルゴリズムと鍵のインベントリ(台帳)を管理する
  • 切り替えの手順と検証プロセスを事前に文書化しておく

特に量子コンピュータの実用化に備えた耐量子暗号(ポスト量子暗号)への移行が世界的な課題となっており、クリプトアジリティは企業・政府・クラウドサービスを問わず重要な設計要件になっています。NISTが標準化した格子暗号ベースのアルゴリズム(ML-KEM、ML-DSAなど)への移行計画においても、クリプトアジリティの高さがシステム移行コストを左右します。

使い方・例文

TLSライブラリを利用したWebサービスでアルゴリズム設定を設定ファイルで管理しておくと、新しい脆弱性が発見された際にサービス停止なく暗号スイートを入れ替えることができます。

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