カヤネズミとは?
かやねずみ
日本に生息する野ネズミの中で最小クラスの種で、ススキやヨシなどの草の茎に丸い巣を作る独特の生態で知られます。
カヤネズミ(学名:Micromys minutus)は、齧歯目ネズミ科に属する小型哺乳類です。日本では北海道から九州にかけて分布するほか、ユーラシア大陸にも広く生息する種です。体重はわずか5〜10グラムほどで、日本に生息するネズミ類の中で最小クラスに数えられます。
カヤネズミの最大の特徴は、草の茎の間に直径7〜10センチメートルほどの球形の巣を作ることです。ススキやヨシ、稲などの茎を細かく裂いて編み込んで作られるこの巣は精巧で、産室(赤ちゃんを育てる部屋)として使われます。足の指を器用に使って細い草茎をつかみ、木登り猿のように茎を渡り歩く能力も持っています。
草地・湿地・水田周辺・ヨシ原などに生息し、植物の種子や昆虫を食べます。夜行性で警戒心が強く、人目につきにくい存在ですが、草地の生態系においては重要な役割を担う種です。
近年は水田の圃場整備やヨシ原の減少、農薬の使用などによって生息環境が縮小しており、各地でその数が減っているとの報告があります。草地環境の維持がカヤネズミの保全に直結しており、里山保全の文脈でも注目される動物です。
使い方・例文
「カヤネズミはススキやヨシの草むらで丸い巣を作ることで知られており、自然観察会や里山調査でその巣が発見されると、生息環境の豊かさを示す指標として喜ばれます。」
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