オズワルド・エイヴリーとは?
おずわるどえいう゛ぁりー
オズワルド・エイヴリーは、遺伝情報の担体がDNAであることを実験的に初めて示したアメリカの細菌学者です。
オズワルド・エイヴリー(1877〜1955)は、カナダ出身でアメリカで活躍した細菌学者・医学研究者です。ロックフェラー大学病院(当時はロックフェラー医学研究所)に長年勤務し、肺炎球菌の研究を中心に感染症と免疫の解明に取り組みました。
エイヴリーの名を不朽のものとした業績は、1944年にコリン・マクロードおよびマクリン・マッカーティとともに発表した論文です。この研究では、肺炎球菌の「形質転換」——非病原性の菌が病原性を獲得する現象——を引き起こす物質がDNA(デオキシリボ核酸)であることを、精密な生化学実験によって明らかにしました。
当時の科学界では遺伝情報はタンパク質が担うという説が有力であり、エイヴリーらの発見は当初懐疑的に受け止められました。しかし1952年のハーシー=チェイス実験によって追認され、さらにワトソンとクリックによるDNA二重らせん構造の解明(1953年)へとつながる重要な橋渡しとなりました。
この発見の意義は以下のように整理できます。
- 遺伝子の化学的実体がDNAであることの最初の直接的証拠
- 分子遺伝学誕生の契機となった先駆的実験
- 細菌を用いた遺伝学研究の有効性を示した点
ノーベル賞の受賞は叶いませんでしたが、分子生物学の歴史において最も重要な発見のひとつとして高く評価されています。
使い方・例文
遺伝子の本体がDNAであると証明した歴史的実験の文脈で、「エイヴリーらの形質転換実験」として生物学の教科書に登場します。
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