エットーレ・スコーラとは?
えっとーれすこーら
エットーレ・スコーラは、喜劇と社会批評を高度に融合させたイタリアを代表する映画監督・脚本家です。
エットーレ・スコーラ(Ettore Scola)は1931年にイタリア・カンパニア州で生まれた映画監督・脚本家で、イタリア映画の黄金期から現代にかけて活躍し、笑いの中に鋭い社会批評を込めた作品群で国際的な評価を得ました。
スコーラは若くして風刺雑誌への寄稿や喜劇映画の脚本執筆で才能を発揮し、1960年代に監督デビューを果たしました。マルチェロ・マストロヤンニやソフィア・ローレンら当代一流の俳優と組んだ作品が多く、イタリアの社会や歴史を独自の視点で描き続けました。代表作として以下が挙げられます。
- 『醜い、汚い、悪い』(1976年)— ローマの貧民窟に生きる大家族の悲喜劇。カンヌ国際映画祭監督賞受賞
- 『特別な一日』(1977年)— ムッソリーニ政権下のローマで一日だけ交差する男女の物語。アカデミー外国語映画賞ノミネート
- 『テラス』(1980年)— イタリア知識人階級の停滞と空虚を描いたコメディ
- 『舞踏会』(1983年)— セリフなしで20世紀フランスの歴史をダンスで表現した意欲作
スコーラの映画は、政治・家族・孤独・歴史という主題を喜劇の形式で問い直す独自性を持ち、イタリアン・コメディの枠を超えた普遍的な訴求力を持ちます。フェデリコ・フェリーニとも親交があり、イタリア映画の良心ともいえる存在でした。2016年に死去。
使い方・例文
「エットーレ・スコーラ監督の『特別な一日』は、ファシズム政権下という重い時代背景を舞台にしながら、二人の孤独な人間の一日を詩的に描いた名作として語り継がれている」などの文脈で登場します。
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