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エゾヤチネズミとは?

えぞやちねずみ

北海道に生息する小型の野ネズミで、湿地や草地を好む植食性のげっ歯類であり、森林生態系の食物連鎖を支える重要な種です。

エゾヤチネズミ(学名:Myodes rufocanus)は、齧歯目キヌゲネズミ科ハタネズミ科)に属する小型哺乳類です。北海道に広く分布するほか、シベリアや東アジア一部にも生息します。「ヤチ」とはアイヌ語由来で湿地・湿原を意味し、その名の通り湿った環境を好みます。

体長は10〜14センチメートル、体重は20〜40グラム程度。体毛は赤褐色から灰褐色で、ずんぐりとした体形と短い尾が特徴です。草地、林縁部、湿原周辺、森林の下層に生息し、樹皮・草・種子・根などを食べる植食性が主体です。

エゾヤチネズミは北海道の生態系において極めて重要な役割を担う「基盤種」です。エゾタヌキ、キタキツネ、エゾフクロウ、オジロワシ、シマフクロウなど多くの捕食者にとって主要な餌生物となっています。そのため、エゾヤチネズミの個体数変動は捕食者の繁殖成功率に大きく影響します。

個体数は数年周期で増減を繰り返す「個体群サイクル」を示すことが知られており、大発生の年には樹木の樹皮食害などが増加します。北海道の自然環境を研究する上で欠かせない動物であり、生態学的な調査・研究の対象として広く利用されています。

使い方・例文

「北海道の野外調査でエゾヤチネズミの生息密度を調べることは、キツネやフクロウといった捕食者の分布や繁殖状況を間接的に把握するための指標として活用されます。」

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