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ウンベルト・エーコとは?

うんべるとえーこ

ウンベルト・エーコは、記号論の世界的権威であると同時に、『薔薇の名前』などのベストセラー小説でも知られるイタリアの知識人です。

ウンベルト・エーコ(Umberto Eco、1932〜2016年)は、イタリアボローニャ大学で長く教鞭を執った記号論者・文芸評論家・小説家です。学術研究と大衆文化批評、そして小説という三つの分野を高い水準で横断した20世紀屈指の知識人として知られています。

学術的な業績としては、記号論の体系化に大きく貢献しました。著書『記号論』(1976年)や『解釈と過解釈』では、テキストの意味は著者の意図だけで決まるのではなく、読者との相互作用の中で生成されるという解釈理論を展開し、文学研究・言語哲学に影響を与えました。

小説家としては、1980年に発表した処女長編『薔薇の名前』が世界的な大ベストセラーとなりました。中世の修道院を舞台にした謎解きミステリーでありながら、記号論・神学・権力・知識の抑圧といった深いテーマを盛り込んだこの作品は、世界40カ国語以上に翻訳されています。続く『フーコーの振り子』や『プラハの墓地』でも、歴史・陰謀・テキストの読み解きをめぐる知的スリラーを展開しました。

またエーコは大衆文化にも鋭い目を向け、テレビ・マンガ・スーパーヒーロー神話を扱った評論でも独自の批評的視点を示しました。知と娯楽を融合させたその姿勢は、現代の知識人のひとつのモデルとなっています。

使い方・例文

記号論の入門書で著者名として、また「知的ミステリー小説」の代表例としてエーコの名前と作品が紹介されることがよくあります。

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