本文へスキップ

ウエストナイルウイルスとは?

うえすとないるういるす

ウエストナイウイルスとは、蚊を媒介として鳥類やヒトに感染するフラビウイルス科のRNAウイルスで、脳炎を引き起こすことがあります。

ウエストナイウイルス(West Nile virus:WNV)は、フラビウイルス科フラビウイルス属に属するRNAウイルスです。1937年にウガンダのウエストナイル地区で採取された患者の血液から初めて分離・同定されたことから、この名称が付けられました。アフリカ・中東・ヨーロッパ・北米・オーストラリアなど幅広い地域に分布しています。

感染サイクルの中心は「鳥―蚊―鳥」という自然サイクルで、ヒトやウマはこのサイクルの外側にいる偶発的な宿主(行き止まり宿主)です。感染した鳥の血を吸ったコガタアカイエカなどの蚊がウイルスを保有し、次に別のヒトや動物を吸血する際に感染を広げます。

ヒトが感染した場合の症状はさまざまです。

  • 約80%は無症状のまま経過する
  • 約20%がウエストナイル熱として発熱・頭痛・筋肉痛・皮疹などを呈する
  • 約1%未満が重症化し、脳炎・髄膜炎・急性弛緩性麻痺などの神経疾患を発症する
  • 高齢者や免疫低下者では重症化リスクが高い

1999年にニューヨーク市で北米初の大規模アウトブレイクが確認されて以降、急速に北米全土に広がり、数千人規模の感染者と多数の死者が報告されたことで国際的な注目を集めました。日本国内での感染例は少数ですが、輸入感染症として注意が必要です。現時点でヒト用の承認されたワクチンはなく、治療は対症療法が中心です。

使い方・例文

アメリカ南部を旅行した後に発熱と頭痛が続く場合、ウエストナイルウイルス感染症を含む蚊媒介感染症の可能性を考慮して医療機関を受診することが推奨されます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語