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アントワーヌ=デスチュット・ド・トレシーとは?

あんとわーぬ=でしゅっとどとれしー

アントワーヌ=デスチュット・ド・トレシーとは、フランス啓蒙期の哲学者・政治家で、「イデオロジー(観念学)」という概念を創始したことで知られる思想家です。

アントワーヌ=デスチュット・ド・トレシー(Antoine Destutt de Tracy、1754〜1836年)は、フランス革命期から19世紀初頭にかけて活躍した哲学者・政治家です。「イデオロジー(Idéologie)」という言葉を初めて学術概念として使用した人物として、思想史上重要な位置を占めています。

「イデオロジー」とは、デスチュット・ド・トレシーが提唱した「観念の科学」を意味する概念です。彼はコンディヤックの感覚論を発展させ、人間の思想・観念がどのように形成されるかを体系的に研究しようとしました。この試みは当初、科学的な人間精神の分析を目指すものでしたが、後にナポレオン・ボナパルトによって批判され、「空理空論」を指す否定的な言葉として「イデオロジー」が使われるようになりました。

彼はまたフランス革命期に立法議会の議員を務め、政治的にも活発に活動しました。主著『観念学の要素』はその思想の集大成です。

現代では「イデオロジー(イデオロギー)」という語は「特定の集団が共有する価値観・信念の体系」という意味で広く使われており、この言葉の起源にデスチュット・ド・トレシーの名があります。

使い方・例文

「『イデオロギー』という言葉はアントワーヌ=デスチュット・ド・トレシーが18世紀に提唱した観念学に由来する」というように、哲学・思想史・社会科学の解説で登場します。

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