アンティゴネーとは?
あんてぃごねー
アンティゴネーとは、古代ギリシャの悲劇詩人ソポクレスが描いた、神の掟と国家の法の対立をテーマにした悲劇の主人公です。
「アンティゴネー」は、ソポクレスが紀元前5世紀ごろに書いた悲劇作品で、オイディプス王の娘アンティゴネーを主人公とする物語です。「オイディプス王」の後の時代を舞台にしており、テーバイの王位をめぐって争った兄弟の死後に起こる悲劇が描かれます。
テーバイの王クレオンは、反逆者として戦死した王子ポリュネイケスの遺体を埋葬することを禁じます。しかしアンティゴネーは、国家の掟よりも死者を弔うという神聖な義務(神の法)を優先し、秘密裏に兄の遺体に土をかけます。この行為が発覚し、アンティゴネーはクレオンによって洞穴に幽閉され、最終的に命を絶ちます。
この作品は、以下のような普遍的なテーマを提示しています。
- 神聖な義務(自然法・宗教的掟)と人間が定めた国家法の対立
- 個人の良心と政治権力のぶつかり合い
- 権威への抵抗と市民的不服従の原型
近代以降、この作品は政治哲学・法哲学・倫理学の文脈で繰り返し論じられてきました。ヘーゲルは「精神現象学」の中でこの劇を家族の倫理と国家の倫理の衝突として分析し、後世に多大な影響を与えました。
使い方・例文
法哲学の授業で「自然法と実定法の対立」を論じる際の古典的な事例として引用されます。また現代演劇でも独裁政治への抵抗を描く作品として上演されることがあります。
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