アニミズムとは?
あにみずむ
アニミズムとは、自然界のあらゆる物・動植物・自然現象に魂や精霊が宿るという信仰・世界観で、世界各地の伝統的な宗教や民間信仰の根底にある思想です。
アニミズム(animism)とは、ラテン語の「anima(魂・息)」に由来する言葉で、人間だけでなく動物・植物・岩・河川・風などの自然物や自然現象にも魂や精霊が宿るとする信仰・思想のことです。
この概念は19世紀のイギリスの人類学者エドワード・タイラーが著書「原始文化」(1871年)の中で定式化し、宗教の起源を説明するための概念として広めました。タイラーは人類最古の宗教形態をアニミズムに見出しました。
アニミズム的な世界観では次のような考え方が共通して見られます。
- 自然物・場所に固有の霊(精霊・守護神など)が存在する
- 人間は霊的存在と交流・交渉することができる
- シャーマンや巫師などが霊的仲介者の役割を担う
- 死後も魂は存在し続けるとされることが多い
- 自然への感謝や祭祀が日常的な宗教行為となる
アニミズムはアフリカ・アメリカ先住民・オーストラリア先住民・シベリア・東南アジアの伝統社会など世界中に分布し、神道の自然崇拝や日本の「八百万の神」信仰もアニミズム的要素を色濃く持ちます。現代では環境倫理や先住民の権利運動との関連から再評価される機会も増えています。
使い方・例文
日本の神道では山・川・岩・樹木に神が宿るとされ、これはアニミズム的世界観の典型例です。また北米先住民の儀式で動物の霊に感謝を捧げたり、シベリアのシャーマンが精霊と対話して病を癒したりする実践も、アニミズム信仰に基づいた行為として説明されます。
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