本文へスキップ

アコウとは?

あこう

コウとは、西日本から沖縄の沿岸域に自生するクワ科イチジク属の常緑高木で、岩や他の木に根を張る独特の生態が特徴の広葉樹です。

コウ(赤榕・学名 Ficus superba var. japonica)は、クワイチジク属に属する常緑高木です。日本では関東以西の太平洋側から四国・九州・琉球列島かけて分布し、海岸近くの岩場や崖、他の樹木に着生してたくましく生育します。

アコウの最大の特徴は「絞め殺しの木」とも呼ばれる着生・絞殺型の成長様式にあります。鳥の糞などで種が岩や他の樹木に落ちると、そこから根を伸ばし、やがて宿主の幹を覆い尽くして枯らしてしまうことがあります。複数の気根が幹状に癒合して独特の形状を作り、海岸の強風にも耐える堅牢な樹形になります。

樹木としての特徴は以下の通りです。

  • 葉は長楕円形で光沢があり、常緑で1年中緑を保つ
  • 実(花嚢果)は小型で球形、熟すと赤紫色になり鳥が食べて種を散布する
  • 樹皮は灰白色で、老木は巨大な板根・気根を発達させる

天然記念物に指定されている老大木が全国各地に存在し、神社の境内や海岸の景観木として親しまれています。材は硬く加工性はやや劣りますが、熱帯・亜熱帯の海岸林を支える重要な樹種です。

使い方・例文

九州や沖縄の海岸沿いを歩くと、岩壁や石垣から無数の気根を垂らした巨木として、またはクスノキなど他の木に絡みついて育つ姿として、アコウに出会うことがあります。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語