REST APIとは?仕組みとHTTPメソッドを詳しく解説する
公開 2026年8月18日
REST APIとは
REST APIとは、REST(REpresentational State Transfer)という設計原則に従って構築されたWeb API(Application Programming Interface)のことをいう。RESTはソフトウェアの設計思想の一つであり、インターネット上のさまざまな「リソース」を、統一されたルールに基づいてやりとりできるようにすることを目的としている。多くのWebサービスが外部向けの公開APIとしてREST APIを採用しており、現代のシステム連携において標準的な存在となっている。
リソースとURI、HTTPメソッド
REST APIでは、操作の対象となるデータやサービスを「リソース」として捉え、それぞれのリソースに一意のURI(URL)を割り当てる。そして、そのリソースに対する操作は、HTTPが標準で備えているメソッドを使い分けることで表現する。
- GET: リソースの情報を取得する
- POST: 新しいリソースを作成する
- PUT・PATCH: 既存のリソースを更新する
- DELETE: リソースを削除する
このようにURIとHTTPメソッドを組み合わせることで、直感的でわかりやすいAPI設計が可能になる。
RESTの設計上の制約
REST APIは、ステートレス性(サーバー側がクライアントの状態を保持しない)、統一インターフェース、キャッシュ可能性といった複数の制約に従って設計される。ステートレスであることにより、サーバーは各リクエストを独立したものとして処理でき、システム全体の拡張性や信頼性が高まる。また、レスポンスの多くはJSON(JavaScript Object Notation)形式で返されることが主流となっており、人間にも読みやすく、多くのプログラミング言語で扱いやすい点も普及の理由となっている。
REST APIが使われる場面
REST APIは、スマートフォンアプリがサーバーからデータを取得する場面や、異なる企業のシステム同士が連携する場面など、非常に幅広い用途で利用されている。たとえば天気情報を提供するサービスや、SNSの投稿を取得・投稿する機能なども、多くはREST APIを通じて実現されている。開発者はAPIの仕様書(ドキュメント)を参照することで、そのサービスがどのようなリソースやエンドポイントを提供しているかを把握し、自分のアプリケーションに組み込むことができる。
他のAPI設計との違い
近年ではGraphQLやgRPCといった、REST以外のAPI設計手法も普及してきている。GraphQLは必要なデータだけを柔軟に指定して取得できる点が特徴であり、gRPCは高速な通信が求められるマイクロサービス間の連携などで採用されることが多い。それぞれに長所があるため、システムの要件に応じて適切なAPI設計手法を選択することが重要である。