MECとは?
めっく
MECとは、通信ネットワークの基地局付近にコンピューティングリソースを置き、低遅延でデータ処理を行うエッジコンピューティングの概念です。
MEC(Multi-access Edge Computing)は、クラウドのデータセンターではなく、モバイル基地局や集線装置の近傍にサーバーを配置して、エンドユーザーの近くでデータを処理する技術・アーキテクチャです。ETSIが標準化を主導しており、もとはMobile Edge Computingと呼ばれていましたが、Wi-Fiなど複数アクセス技術への対応を示すためMulti-access Edge Computingに改称されました。
従来のクラウドコンピューティングでは、端末から遠隔のデータセンターへ通信が往復するため、物理的な距離に起因する遅延(往復で数十〜数百ミリ秒)が生じます。MECはこの問題を解決するために、処理をネットワークの「端(エッジ)」に移します。その結果、遅延を数ミリ秒レベルに抑えることが可能になります。
MECが特に効果を発揮するユースケースは次の通りです。
- 自動運転・遠隔制御など即時判断が求められるシステム
- 工場の生産ラインにおけるリアルタイム品質検査
- AR/VRなど高速描画が必要なアプリケーション
- スタジアムや会場でのリアルタイム映像解析
5Gネットワークとの親和性が高く、超低遅延・超高信頼通信(URLLC)を活かすためにMECは不可欠な要素技術として位置づけられています。
使い方・例文
スマート工場で搬送ロボットの映像をリアルタイムに解析して障害物を検知する場合、クラウド経由では遅延が問題になりますが、MECを使うと工場の基地局近傍で即座に処理でき、安全性が大幅に向上します。
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