IPXとは?
あいぴーえっくす
IPXとは、Novell社が開発したネットワーク通信プロトコルで、主にLAN環境でのデータ転送に使われた技術です。
IPX(Internetwork Packet Exchange)は、Novell社が1983年頃に開発したネットワーク層プロトコルです。主にNetWareというネットワークオペレーティングシステムとともに普及し、1980年代から1990年代にかけて企業のLAN環境で広く使われました。
IPXはXerox社のXNSプロトコルをベースに設計されており、コネクションレス型の通信を特徴とします。データをパケット単位に分割して送受信する仕組みで、ネットワークアドレスとノードアドレスを組み合わせたアドレス体系を採用していました。上位層のプロトコルとしてSPX(Sequenced Packet Exchange)と組み合わせて使われることが多く、「IPX/SPX」と表記されることも一般的です。
IPXの主な特徴は次のとおりです。
- 設定が比較的簡単でプラグアンドプレイ的に動作
- ブロードキャストを活用したルーティングで小規模ネットワークに適していた
- ファイル共有やプリンタ共有などNetWare特有の機能を支えた
- ルータによって異なるLAN間を接続する際にも利用可能
インターネットの普及とともにTCP/IPプロトコルが主流となり、現在ではIPXはほぼ使われなくなっています。しかし、ネットワーク技術の歴史を理解する上で重要なプロトコルのひとつであり、現代のTCP/IPの設計思想との比較においても参照されることがあります。
使い方・例文
かつて企業内ネットワークでNovell NetWareを導入する際、ファイルサーバーやプリンタをクライアントPCと接続するためにIPXが設定されていました。1990年代のオフィスでは、IPX/SPXはWindowsネットワークと並んで標準的な選択肢でした。
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