AES-GCMとは?
えーいーえすじーしーえむ
AES-GCMとは、AES暗号をガロア/カウンターモードで動作させ、暗号化と改ざん検知を同時に行う認証付き暗号方式です。
AES-GCMは「Advanced Encryption Standard - Galois/Counter Mode」の略で、共通鍵暗号AESを応用した現代の標準的な暗号化モードです。「認証付き暗号(AEAD: Authenticated Encryption with Associated Data)」の一種であり、暗号化と完全性検証を1つの操作で実現するのが最大の特徴です。
動作の仕組みは2つの要素から成ります。まずカウンターモード(CTR)でデータを暗号化し、次にガロア体上の乗算を使って認証タグ(GHASHと呼ばれる128ビットの値)を生成します。受信側はこの認証タグを照合することで、暗号文が途中で改ざんされていないかを確認できます。主な特徴を挙げると以下の通りです。
- 暗号化と認証を同時に提供するため処理が効率的
- 並列処理が可能でハードウェア実装に向いている
- IV(初期化ベクター)の再利用が致命的な脆弱性につながる
- 128・192・256ビットの鍵長を選択できる
AES-GCMはTLS 1.2/1.3のデフォルト暗号スイートとして採用されており、HTTPS通信の大半で使われています。また、クラウドストレージのデータ保護やSSHセッションの暗号化にも広く利用されています。同じIVを複数回使うと認証鍵が露出して安全性が完全に崩壊するため、乱数による一意なIV生成が運用上の重要な注意点です。
使い方・例文
ブラウザとWebサーバー間のHTTPS通信で、送受信されるデータの暗号化と改ざん防止を同時に担う暗号スイートとして登場します。
この用語をシェア
最終更新: