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非注意性盲目とは?

ひちゅういせいもうもく

非注意性盲目とは、目の前にある物体や出来事でも、注意が別に向いているときには気づかないという認知心理学上の現象です。

非注意性盲目(英: inattentional blindness)とは、人が特定の対象に注意を集中しているとき、視野内に存在するはずの別の刺激を知覚できなくなる現象です。目が物理的に「見ている」状態でも、脳が意識的に処理しなければ認識されないことを示しており、注意と知覚の関係を理解する上で重要な概念です。

この現象を広く知らしめた有名な実験が、心理学クリストファー・チャブリスとダニエル・サイモンズによる「見えないゴリラ」実験(1999年)です。実験では、バスケットボールのパスの回数を数えるよう指示された参加者の多くが、映像に途中で登場するゴリラの着ぐるみを着た人物に全く気づきませんでした。

非注意性盲目が生じる要因としては以下が挙げられます。

  • 注意の容量制限:脳が同時に処理できる情報量には限界があり、重要と判断した対象に優先的に資源を配分する
  • 予測・期待のフィルター:予期していない刺激は知覚しにくい
  • 課題への没頭度:課題が難しくなるほど盲目の程度が増す傾向がある

この現象は日常生活にも多くの示唆を与えます。交通事故では、ドライバーが特定の方向に注意を向けているとき歩行者や自転車を見落とすことがあり、外科手術や航空管制など高度な注意が要求される現場でも見落としのリスクとして問題視されています。

使い方・例文

「スマートフォンを見ながら歩いていると、非注意性盲目によって目の前の段差や人に気づかないことがあります。」のように、注意・集中・事故防止の文脈で使われます。

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