賈誼とは?
かぎ
賈誼とは、中国・前漢時代の政治家・文人で、卓越した才能を持ちながら若くして失脚した悲劇の才人として知られる人物です。
賈誼(かぎ、紀元前200〜168年頃)は、中国の前漢時代初期を代表する政治家・思想家・文学者です。現在の河南省洛陽に生まれ、若くしてその才能が認められ、20代という異例の若さで博士・太中大夫に抜擢されました。
賈誼の政治思想の中心は「過秦論(かしんろん)」に代表される秦の失政への分析と、前漢の国制強化への提言でした。諸侯の権力を削減して中央集権を強化する政策を上奏しましたが、保守派の反発を受けて長沙(現・湖南省)への左遷を余儀なくされました。この挫折は彼の心に深い傷を残しました。
賈誼の主な業績と特徴は以下のとおりです。
- 『過秦論』――秦の滅亡を分析した政論文の傑作
- 礼制・貨幣・諸侯制度に関する鋭い政策提言
- 『弔屈原賦』など屈原への共感を詠んだ辞賦の名作
- 33歳という若さでの早世
賈誼は後漢以降の士人から高く評価され、北宋の蘇軾が「賈生を哭す」と詠んだように、才能ある者が不当に冷遇される象徴として語り継がれました。文学・政治思想の両面で中国古典文化に重要な足跡を残した人物として、今日でも高校・大学の漢文教育に登場します。
使い方・例文
中国古典文学の授業で辞賦の例として、または「才能ある若者が時代に阻まれる」という歴史的悲劇の語り口で賈誼の名が引用されます。
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