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自己開示の返報性とは?

じこかいじのへんぽうせい

自己開示の返報性とは、相手が自分のことを打ち明けてくれると、自分も同程度の深さで自己開示したくなる心理的な傾向です。

自己開示の返報性(reciprocity of self-disclosure)は、対人関係の発展を説明する心理学概念です。自己開示とは、自分の考え・感情・過去の経験など、通常は他者に知られていない情報を意図的に相手に伝えることを指します。この自己開示には返報性があり、相手がある深さで自己開示してくれると、聞いた側も同程度かそれに見合った深さで自己開示を返す傾向があることが、多くの研究で示されています。

この現象が生じる背景には以下のような要因が考えられています。

  • 返報の規範:受け取ったものには同等のものを返すべきという社会的規範
  • 安心感の形成:相手が先に打ち明けることで「この関係は安全だ」という信頼感が生まれる
  • 好意の喚起:自己開示してくれた相手への親近感・好意が高まり、自分も開示したくなる

自己開示の返報性は、友人関係・恋愛・職場での人間関係など、あらゆる対人関係の親密化プロセスで機能します。段階的に深まる相互開示が関係の発展を後押しすることから、「相互浸透理論」(Altman & Taylor)などでも重要な概念として扱われています。

一方で、最初から深い開示を行うと「重い」と感じられ、逆に関係が遠のく場合もあるため、開示の適切な深さとタイミングが関係構築の鍵とされています。

使い方・例文

初対面の人が「実は最近仕事でつらいことがあって…」と話してくれると、自分も「私も似た経験があって…」と思わず打ち明けたくなる状況が自己開示の返報性です。

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