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粉彩とは?

ふんさい

粉彩とは、中国・清代に発展した陶磁器の上絵付け技法で、白色顔料を混ぜた柔らかな色調の絵具を用いて繊細な絵模様を描く装飾法です。

粉彩(ふんさい・fěncǎi)は、中国清代に確立された陶磁器の上絵付け技法のひとつです。ヨーロッパから伝わった「琺瑯彩(ファミーユ・ローズ)」の技術を取り入れて発展したとされ、18世紀初頭の雍正・乾隆期に全盛を迎えました。

粉彩の特徴は、白色不透明顔料(砒素化合物を用いた白色粉末)を絵具に混ぜることで、柔らかく淡い色調と微妙なグラデーション表現を可能にした点にあります。これにより、それ以前の五彩(ごさい)では難しかった繊細な花鳥画や人物画が磁器の表面に描けるようになりました。

制作工程は複雑で、素焼きした磁器に釉薬を掛けて本焼きしたのち、粉彩の絵具を上絵として施し、低温で再び焼成します。主な表現として次のような特徴が挙げられます。

  • 色調が淡く、パステル調の柔らかな発色
  • 陰影表現が可能で立体感のある絵付け
  • 花鳥・山水・人物など多彩な図柄
  • 繊細な細部描写と写実的な表現力

清代の景徳鎮窯で盛んに制作され、皇室向けの官窯製品のほか、輸出向けの民窯製品にも広く用いられました。現代でも景徳鎮を中心に伝統技法として受け継がれており、中国陶磁器を代表する装飾技法のひとつです。

使い方・例文

中国陶磁器の展覧会で、淡いピンクや緑で花鳥が描かれた器を見かけたとき、その技法が「粉彩」と説明されることが多いです。

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