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真理の対応説とは?

しんりのたいおうせつ

真理の対応説とは、ある命題や信念が真であるのは、それが現実の事実と対応(一致)している場合に限るという、哲学における真理の古典的な理論です。

真理の対応説(correspondence theory of truth)とは、「真理とは、命題・言明・信念が、実際の事実・現実と対応(一致)していることである」と定義する哲学的立場です。日常的な直感に最も近い真理論として、古代ギリシャ以来の長い歴史を持ちます。

アリストテレスは『形而上学』の中で「あるものをあると言い、ないものをないと言うことが真である」と述べており、これが対応説の原型とされます。近代以降はバートランド・ラッセルやルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン(初期)らが命題と事実の構造的対応という形で精緻化しました。

対応説の核心は「命題の真偽は、命題が指示する世界の状態に依存する」という点です。たとえば「雪は白い」という命題は、実際に雪が白いという事実が存在するから真である、ということになります。

対応説に対する主な批判には以下があります。

  • 「対応」の関係自体が不明確——命題と事実がいかにして「対応」するのか説明が難しい
  • 過去や未来の命題・抽象的命題の対応先を特定しにくい
  • 検証問題——私たちは命題と独立した「裸の事実」に直接アクセスできない

これらの批判に対し、真理の整合説(命題間の整合性)や実用主義的真理論(有用性)が対案として提唱されてきました。現代哲学においても真理の対応説は重要な出発点として議論され続けています。

使い方・例文

認識論や哲学入門の授業で「なぜその命題は真なのか?」という問いを立てるとき、「それが現実と対応しているから」という答えが対応説の立場です。

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