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烏丸本とは?

からすまるぼん

烏丸本とは、江戸時代初期の公家・烏丸光広が書写・編纂に関わったとされる写本や刊本の総称です。

烏丸本(からすまぼん)とは、江戸時代初期の公家歌人・書家としても知られる烏丸光広(1579〜1638)が関与したとされる写本刊本系統を指す名称です。「烏丸」は烏丸家(からすまけ)という公卿の家柄に由来します。

烏丸光広は古典文学和歌に精通した文人で、源氏物語・伊勢物語・徒然草など多くの古典作品の書写・校訂に携わりました。その手になる写本や、光広が校訂に関わった版本は「烏丸本」と呼ばれ、本文研究上の重要な資料として位置づけられています。

烏丸本が注目される理由の一つは、当時の伝本系統の中で独自の本文を伝えている場合があることです。たとえば徒然草の烏丸本は、近世初期に広く流布した版本の底本として影響力を持ちました。古典の本文研究(校本・校異の調査)では、烏丸本はどの系統の本文を引き継ぐかを確認するための基準の一つとなることがあります。

ことば・文学の分野において、写本の系統や本文の異同を研究するうえで烏丸本は欠かせない存在であり、国文学研究の史料として今日も参照されています。

使い方・例文

古典文学の本文研究で「烏丸本によれば〇〇と書かれている」のように、特定の写本系統を指す際に登場します。国文学の論文や校本の注記に頻繁に使われる専門用語です。

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