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治療係数とは?

ちりょうけいすう

治療係数とは、薬の有効量と毒性を示す量の比で、数値が大きいほど安全に使いやすい薬であることを示す薬理指標です。

治療係数(Therapeutic Index、TI)とは、薬物の安全性を評価する際に用いられる薬理学の指標で、「有効量」と「毒性または致死量」の比率によって算出されます。薬物が治療効果を発揮する用量と、有害作用をもたらす用量の間の余裕幅(安全域)を定量的に示します。

古典的な定義では、治療係数は「半数致死量(LD₅₀)÷ 半数有効量(ED₅₀)」で計算されます。臨床的には致死量の代わりに毒性が現れる量(TD₅₀)を用いる場合もあります。

治療係数の解釈は以下のとおりです。

  • 治療係数が大きい(10以上など):安全域が広く、用量調節が比較的容易
  • 治療係数が小さい(2〜5程度など):有効域と毒性域が近く、慎重な血中濃度管理が必要

治療係数が小さい薬物の代表例として、ジゴキシン(強心薬)・ワルファリン(抗凝固薬)・リチウム(気分安定薬)などが挙げられます。これらは血中濃度モニタリング(TDM:治療薬物モニタリング)を行いながら慎重に投与量を調整する必要があります。

治療係数の概念は新薬開発における安全性評価や、臨床での投与設計において極めて重要な役割を担っています。

使い方・例文

ジゴキシンは治療係数が小さい薬物の代表例で、有効な血中濃度と中毒を起こす濃度が非常に近いため、投与中は定期的に血中濃度を測定して調整する必要があります。

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