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逆アゴニストとは?

ぎゃくあごにすと

アゴニストとは、受容体に結合することで受容体の自発的な(基礎)活性を積極的に抑制する薬物のことです。

アゴニスト(inverse agonist)とは、受容体に結合した際に、受容体がアゴニスなしでも示す「構成的活性(基礎活性)」をさらに低下させる物質のことです。通常のアゴニストが活性を高め、中立的な拮抗薬が活性を変えないのに対し、逆アゴニストは活性を基礎レベル以下に引き下げます。

受容体の多くは、リガンドが結合していない状態でも低レベルの自発的な活性(オン状態)を持つことが分かっています。アゴニストはオン状態を増やし、拮抗薬はオン・オフの平衡を変えず、逆アゴニストはオフ状態を優先的に安定化させます。

逆アゴニストと中立的拮抗薬の違いは、受容体が基礎活性を持つ場合にのみ機能的に現れます。受容体の基礎活性がゼロであれば、逆アゴニストと拮抗薬の効果は区別できなくなります。

逆アゴニストの例としては以下があります。

  • 一部の抗ヒスタミン薬(H1受容体逆アゴニスト)—— 古典的な抗ヒスタミン薬の多くが実は逆アゴニストであることが判明
  • β遮断薬の一部 —— アドレナリン受容体の基礎活性を抑制
  • カンナビノイドCB1受容体の逆アゴニスト —— 食欲抑制薬として研究された

逆アゴニストの概念は1990年代以降に確立され、薬理学・創薬研究における重要な概念となっています。

使い方・例文

一部の抗ヒスタミン薬は単にヒスタミンを遮断するだけでなく、ヒスタミン受容体そのものの自発的な活性を低下させる逆アゴニストとして作用することが示されており、従来の拮抗薬より強い鎮静効果が現れることがあります。

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