水俣条約とは?
みなまたじょうやく
水俣条約とは、水銀による健康・環境被害を防ぐため、水銀の産出から廃棄に至る全段階での規制を国際的に定めた条約です。
水俣条約(正式名称:水銀に関する水俣条約、Minamata Convention on Mercury)は、水銀及び水銀化合物の人為的な放出から人の健康と環境を守ることを目的とした国際条約です。2013年に採択され、2017年に発効しました。日本の水俣病の教訓を踏まえ、水俣市の名を冠した条約として国際的に知られています。
条約は水銀のライフサイクル全体にわたる規制を設けています。主な内容は次のとおりです。
- 採掘規制:新規の一次水銀採掘を禁止し、既存採掘は段階的に廃止
- 製品・製造工程での使用削減:水銀電池・体温計・蛍光灯など特定の水銀含有製品を2020年までに製造・輸出入禁止
- 排出・放出規制:石炭火力発電所・金属製錬・廃棄物焼却など主要発生源のベスト利用可能技術(BAT)の導入義務化
- 廃水銀の適正保管・処分:廃水銀を安全に管理し、環境中に流出させない義務
水俣病は有機水銀(メチル水銀)による環境汚染と食物連鎖を通じた生物蓄積が引き起こした悲劇であり、その反省から同条約は特に水銀の環境放出と生物濃縮への予防的アプローチを重視しています。日本を含む140を超える国・地域が署名・批准しており、途上国への技術・財政支援の仕組みも盛り込まれています。
使い方・例文
水俣条約の発効を受け、日本では水銀含有蛍光灯の製造を段階的に終了し、LED照明への移行を促進する政策が進められています。
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