民俗学とは?
みんぞくがく
民俗学とは、庶民の日常生活・風習・伝承・信仰などを調査・記録し、文化の成り立ちを明らかにする学問です。
民俗学は、ある地域・社会に生きる人々の日常的な生活文化——年中行事・通過儀礼・口承文芸・民間信仰・食文化・生業技術など——を現地調査によって記録・分析し、文化の多様性と変化の過程を明らかにする学問です。
民俗学が扱う主な研究対象は次の通りです。
- 年中行事・通過儀礼:盆・正月・祭り、誕生・婚礼・葬送など人生の節目の習俗
- 口承文芸:昔話・伝説・諺・歌謡など文字に残りにくい言語表現
- 民間信仰・神話:地域ごとの神や妖怪への信仰、場所にまつわる伝承
- 生業と技術:農業・漁業・手工業など生活を支えてきた伝統的技法
- 衣食住の習慣:地域差のある食事作法・住居形式・服飾文化
日本では柳田國男が民俗学の確立に大きく貢献し、農村の生活文化の記録と分析を体系化しました。フィールドワーク(現地調査)と聞き取りを重視する点が大きな特徴で、文献資料だけでは捉えられない「生きた文化」を記録するところに意義があります。近年は都市の民俗や現代の習俗も研究対象に加わっています。
使い方・例文
民俗学の調査では、地域の古老へのインタビューで伝わる昔話を録音したり、祭りや農作業を参与観察して習俗の意味を記録したりします。
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