核膜孔とは?
かくまくこう
核膜孔とは、細胞核を包む核膜に存在するタンパク質複合体からなる孔(あな)で、核と細胞質の間の物質輸送を担う構造です。
核膜孔(かくまくこう、英語:nuclear pore)とは、真核生物の細胞核を包む二重膜構造(核膜)に存在するタンパク質複合体のことです。核膜孔複合体(NPC:Nuclear Pore Complex)とも呼ばれ、核と細胞質の間で行われる物質の選択的な輸送を担う重要な構造体です。
核膜孔複合体は非常に大型のタンパク質複合体であり、ヌクレオポリンと呼ばれる数十種類のタンパク質が組み合わさって構成されています。一つの動物細胞の核には数千個もの核膜孔が存在するとされています。
核膜孔の主な機能は以下のとおりです。
- mRNAやtRNAなどのRNA分子を核から細胞質へ輸送する
- リボソームタンパク質や転写因子などを細胞質から核内へ取り込む
- 核と細胞質の間のイオン・代謝物の移動を調節する
- 輸送するタンパク質の核移行シグナルを認識し選別する
核膜孔による輸送は、遺伝子発現の調節において極めて重要な役割を果たしています。一部の病原性ウイルスは核膜孔を利用して自身の遺伝情報を核内に送り込むことが知られており、医学・薬学的な観点からも研究が進んでいます。
使い方・例文
「転写されたmRNAは核膜孔を通り抜けて細胞質に移動し、そこでリボソームによりタンパク質へと翻訳される。」のように、細胞生物学の学習や研究の文脈で使われます。
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