捕鯨とは?
ほげい
捕鯨とは、クジラを捕獲して食料や油・骨などの資源として利用する漁業の一形態です。
捕鯨とは、クジラ(鯨類)を捕獲し、その肉・油脂・骨・ひげ板などを生活や産業に活用する漁法・産業のことです。人類とクジラの関わりは先史時代に遡り、沿岸に打ち上げられたクジラを利用することから始まったとされています。
本格的な捕鯨産業は17世紀以降にヨーロッパやアメリカで急速に発展しました。鯨油は灯火用や機械の潤滑油として重宝され、19世紀には「鯨油を求めた海洋進出」が大航海の一つの動機となるほど重要な資源でした。日本でも古くから和歌山県太地町などで組織的な沿岸捕鯨が行われてきた歴史があります。
20世紀に入ると大型船と砲で行う近代捕鯨が普及し、クジラの資源量が急激に減少しました。これを受けて1986年、国際捕鯨委員会(IWC)は商業捕鯨の一時停止(モラトリアム)を決定しました。日本は長年「調査捕鯨」として南極海・北西太平洋での捕鯨を継続しましたが、2019年にIWCを脱退し、領海・排他的経済水域内での商業捕鯨を再開しています。
捕鯨をめぐる議論は現在も続いており、主な論点として以下が挙げられます。
- 鯨の個体数の回復状況と持続可能な漁獲量
- 食文化・伝統・生存権の尊重
- 動物福祉と痛みなく捕殺する技術的課題
- エコツーリズム(ホエールウォッチング)との両立
捕鯨は単なる漁業を超え、環境保護・文化・外交が交差する複合的な国際問題となっています。
使い方・例文
「日本は2019年に国際捕鯨委員会(IWC)を脱退し、商業捕鯨を再開した」のように、国際関係や漁業政策の文脈で用いられます。また「太地町では江戸時代から伝統的な捕鯨が行われてきた」のように地域文化・歴史の文脈でも登場します。
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