恒星視差とは?
こうせいしさ
恒星視差とは、地球が公転することで近くの恒星の見かけの位置が変化する現象を利用して、恒星までの距離を測る方法のことです。
恒星視差(こうせいしさ)とは、地球が太陽の周りを公転する際に、比較的近い恒星の見かけの位置が遠方の背景星に対して周期的にずれる現象です。このずれを測定することで恒星までの距離を幾何学的に求めることができます。
地球は1年かけて太陽の周りを一周するため、半年後には太陽を挟んで反対側に位置します。このとき近くの恒星の見かけの位置が微小に変化し、その角度の半分を年周視差と呼びます。年周視差が1秒角(1/3,600度)となる距離を1パーセク(pc)と定義します。1パーセクは約3.26光年に相当します。
視差法は最も基本的で信頼性の高い宇宙の距離測定法であり、他のすべての距離指標(セファイド変光星・超新星など)の基準となります。ただし視差の角度は非常に小さく、肉眼での測定は不可能で、高精度な望遠鏡が必要です。
欧州宇宙機関(ESA)の「ヒッパルコス衛星」(1989年)や「ガイア衛星」(2013年)によって数十億個の恒星の視差が測定され、銀河系の三次元地図の作成に貢献しています。視差法で測定できる距離には限界があり、およそ数千〜数万光年が実用上の上限とされています。
使い方・例文
「ガイア衛星のデータにより、恒星視差を使って数十億個の星までの距離が前例のない精度で測定された」というように、天文学の距離測定の文脈で登場します。
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