小津安二郎とは?
おづやすじろう
小津安二郎とは、「東京物語」などで知られる昭和を代表する日本映画の巨匠で、家族や日常を独自の映像美学で描いた映画監督です。
小津安二郎(おづ やすじろう、1903〜1963)は、日本映画史上最も国際的評価を受けた映画監督の一人です。松竹を中心に活動し、家族や庶民の日常生活を独特の映像スタイルで描いた作品群は、日本国内はもとより世界の映画人に多大な影響を与えました。
小津映画の最大の特徴は「ローアングル」と呼ばれる独自の撮影スタイルです。カメラを畳に座った人の目線ほどの低い位置に固定し、被写体を正面から捉えるこの手法は、日本的な生活空間と人物の心情を静かに映し出します。また、カットとカットをつなぐ際に「ピロー・ショット」と呼ばれる静物や風景のショットを挟む編集スタイルも独自のリズムを生み出しています。
代表作には以下があります。
- 「東京物語」(1953年)― 老夫婦と子どもたちの関係を描き、世界の映画史上傑作に挙げられることが多い
- 「晩春」(1949年)― 父と娘の別れを静かに描く
- 「麦秋」(1951年)― 家族の変容と女性の生き方を描く
成瀬巳喜男・黒澤明と並び、戦後の日本映画を代表する存在です。生涯独身を通し、63歳の誕生日に静かに世を去りました。ヴィム・ヴェンダースやジム・ジャームッシュなど世界的な監督が小津の影響を公言しています。
使い方・例文
「小津安二郎の映像スタイルは、カメラを畳の高さに固定した独特のローアングルで有名だ」のように、映画研究や日本映画を語る場面で頻繁に登場します。
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