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対人コミュニケーションの二重拘束とは?

たいじんこみゅにけーしょんのにじゅうこうそく

対人コミュニケーションの二重拘束とは、相互に矛盾するメッセージを同時に受け取ることで身動きが取れなくなる状況を指すコミュニケーション理論の概念です。

二重拘束(ダブルバインド、Double Bind)は、文化人類学グレリー・ベイトソンらが1956年に提唱したコミュニケーション理論の概念です。ある人が同時に矛盾する二つのメッセージを受け取り、かつどちらに応じても罰せられるという逃げ場のない状況を指します。

二重拘束が成立する典型的な条件は以下の通りです。

  • 重要な人間関係(親子・上司部下など)の中で繰り返し起こること
  • 言語的メッセージと非言語的メッセージ(表情・態度)が矛盾していること
  • その矛盾を指摘したり関係から離れたりすることが許されないこと
  • どちらの行動をとっても批判・罰を受けること

例として、「なぜ私にもっとよく来てくれないの(来てほしいという言語メッセージ)」と言いながら、実際に訪ねると冷たく接する(来てほしくないという非言語メッセージ)親の行動が挙げられます。子どもはどちらを選んでも「正解」がないため混乱します。

ベイトソンらは当初、統合失調症の発症にこのコミュニケーションパターンが関与するという仮説を提示しましたが、後に単一原因説としての解釈は修正されています。現在では職場のハラスメントや機能不全家族の問題を理解する枠組みとして、心理支援・コミュニケーション研究の場で広く参照されています。

使い方・例文

「上司から『自由に意見を言っていい』と言われながら、実際に意見を言うと不機嫌になる職場は、典型的な二重拘束の構造にある」のように説明するときに使います。

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