地殻均衡とは?
ちかくきんこう
地殻均衡とは、地殻が密度の低い地殻ブロックが浮力で支えられるようにマントル上に浮かんでいるという、地球の重力的な釣り合いの概念です。
地殻均衡(ちかくきんこう)は、英語でアイソスタシー(isostasy)と呼ばれ、地殻がマントルという粘性流体の上に静水圧的に浮かんでいる状態を指します。木が水に浮かぶように、密度の低い地殻は密度の高いマントル上で重力的な釣り合いを保っています。
アイソスタシーには主に二つのモデルがあります。
- エアリー説:山脈の下には地殻が厚く深く「根」を持ち、浮力で山を支える(山岳部で地殻が厚い)
- プラット説:横方向の密度差によって山岳部と平地部の均衡を説明する
地殻均衡の概念は、氷河期後のリバウンド(氷床の消失により地殻が隆起する「ポストグレイシャル・リバウンド」)によって実証されています。スカンジナビア半島やカナダ楯状地では、氷河が溶けた後も現在進行形で地盤が年間数ミリメートル隆起し続けており、マントルが粘性をもって応答していることを示しています。
地殻均衡からの「ずれ(アイソスタシーの不均衡)」は、地形形成・造山運動・火山活動の原因ともなります。重力測量によって異常値を検出することで地殻の厚さや内部構造を推定する手法にも利用されており、地球物理学の基礎概念として広く活用されています。
使い方・例文
「なぜ高い山の下には地殻が厚いのか」という問いに対し、地殻均衡(アイソスタシー)の原理が答えを提供します。また氷河期後の北欧・カナダの地盤隆起もこの概念で説明されます。
この用語をシェア
最終更新: