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吉田喜重とは?

よしだよししげ

吉田喜重は松竹ヌーヴェルヴァーグを代表する日本の映画監督で、前衛的な映像表現と大島渚らとともに1960年代の日本映画を刷新しました。

吉田喜重(よしだ よししげ、1933〜2022年)は、日本の映画監督脚本家です。東京大学仏文科を卒業後、1955年に松竹に入社し助監督を経て1960年に監督デビューを果たしました。大島渚篠田正浩らとともに「松竹ヌーヴェルヴァーグ」と称される新しい映画運動を牽引しました。

吉田映画の特質は政治・イデオロギー・エロスの交錯を前衛的な映像文法で描く点にあります。フランスのヌーヴェルヴァーグに触発されながらも、日本の戦後政治や左翼思想、性と権力の問題を独自の知性と実験精神で掘り下げました。

主な代表作には以下があります。

  • 『秋津温泉』(1962年)——岡田茉莉子(後に実妻となる)主演の純愛と時代の変化を描いた作品
  • 『エロス+虐殺』(1969年)——大正アナキズムの思想家・大杉栄を現代と交差させた前衛的大作
  • 『戒厳令』(1973年)——二・二六事件を題材にした政治映画
  • 『人間の約束』(1986年)——老いと家族をテーマにした晩年の代表作

映画理論家としての側面も持ち、著作や論考を通じて映像と政治、表現と倫理の問題を継続して問い続けました。日本映画の思想的深度を高めた映画作家として後世に評価されています。

使い方・例文

「吉田喜重の映画は観ていて難解に感じることもあるが、彼が問いかける『戦後日本の内側にある矛盾』は今も有効だと思う」というように、日本映画史・映画論の文脈で引用されます。

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