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反実仮想とは?

はんじつかそう

反実仮想とは、実際には起きなかった出来事について「もし〜だったらどうなっていたか」と仮定して考える思考様式や言語表現のことです。

反実仮想(はんじつかそう、counterfactual)とは、現実に起きたこととは異なる仮定の状況を想定し、「もしあの時こうしていたら、結果はどうなっていたか」を推論する思考のことです。哲学言語学心理学歴史学因果推論など幅広い分野で議論されます。

言語学では、英語の仮定法過去(If I were you...)のように、現実と反する条件を想定する文法形式として分析されます。日本語でも「もし〜だったなら」という表現がこれに対応します。

哲学・論理学では、ライプニッツやデイヴィッド・ルイスらが「可能世界論」として精緻化しました。反実仮想的な主張の真偽は、現実に最も近い「可能世界」においてその条件が成立したとき何が起きるかで判定されるとされます。

認知科学・心理学では、反実仮想思考は後悔や準備学習と深く関わることが知られています。

  • 上方反実仮想:「もっと良い結果もあり得た」と後悔する思考
  • 下方反実仮想:「もっと悪い結果もあり得た」と安堵する思考

また、因果推論(causal inference)の分野では、ある介入の効果を「介入しなかったら何が起きたか」という反実仮想と比較することで測定します。医療・政策評価・経済分析に欠かせない手法です。

使い方・例文

「もし第一次世界大戦が起きていなければ、ヨーロッパの歴史はどう変わっていたか」という歴史的考察や、「この薬を投与しなければ患者の症状はどうなっていたか」という医学的評価が、反実仮想の典型的な使われ方です。

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