原弘とは?
はらひろむ
原弘とは、20世紀の日本を代表するグラフィックデザイナーで、近代日本のタイポグラフィとデザイン教育の礎を築いた人物です。
原弘(はら・ひろむ、1903〜1986年)は、長野県出身のグラフィックデザイナーです。東京高等工芸学校(現・千葉大学)を卒業後、印刷・広告業界でキャリアを積み、日本のグラフィックデザインの近代化に大きく貢献しました。
原は1930年代から広告デザインの分野で頭角を現し、バウハウスの思想に影響を受けながら機能的かつ視覚的に洗練されたデザインを追求しました。文字(タイポグラフィ)をデザインの主要な構成要素として位置づけ、日本語の組版における美的基準を高めることに尽力しました。戦前から戦後にかけて、雑誌・ポスター・書籍装丁など幅広い分野で質の高いデザインを発表し続けました。
教育者としても重要な役割を果たし、武蔵野美術大学などで後進の指導にあたりました。また1951年には日本宣伝美術会(日宣美)の創設に携わり、日本のデザイン界の組織化・発展に貢献しました。著書『グラフィック・デザイン』は長く参考書として読まれました。日本のデザイン史において、近代的なグラフィックデザインの概念を広めた先駆者として位置づけられています。
使い方・例文
「原弘が手がけた書籍の装丁は、機能美とタイポグラフィへのこだわりが随所に感じられる」のように、日本デザイン史や出版文化の解説で取り上げられます。
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