原子力空母とは?
げんしりょくくうぼ
原子力空母とは、原子炉を動力源とする航空母艦で、燃料補給なしに長期間・長距離の海上作戦を可能にした現代の主力艦です。
原子力空母とは、艦の推進動力として原子炉を搭載した航空母艦のことです。通常の蒸気タービンや重油ディーゼルの代わりに、核分裂反応で生み出した熱エネルギーを使って蒸気を発生させ、タービンを回してスクリューを駆動します。
最大の特徴は航続距離の大幅な延長です。通常動力の空母は数千海里ごとに燃料補給が必要ですが、原子力空母は核燃料の交換(通常20〜25年に一度程度)まで燃料補給なしで運用できます。これにより以下のような戦略的優位性が生まれます。
- 補給艦への依存を減らし、作戦の柔軟性が向上する
- 長期間・広範囲の海上プレゼンスが可能になる
- 余剰電力を艦載機のカタパルト射出や電子装備に活用できる
世界初の原子力空母はアメリカ海軍のUSS エンタープライズ(CVN-65)で、1961年に就役しました。現在アメリカ海軍はニミッツ級とジェラルド・R・フォード級の原子力空母を保有し、世界最大の空母戦闘群を運用しています。フランスもシャルル・ド・ゴールを保有し、核動力空母を保有する国はアメリカとフランスのみです。中国やロシアの空母は現在のところ通常動力です。
使い方・例文
米海軍の空母打撃群が太平洋や中東に展開するニュースで「原子力空母ロナルド・レーガン」などの名称が登場します。安全保障や海軍力を論じる記事でも頻出する用語です。
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