印判手とは?
いんばんて
印判手とは、型紙や銅版などを用いて文様を転写・染め付けした陶磁器の装飾技法、またはその技法で作られた器のことです。
印判手(いんばんて)とは、主に陶磁器において、あらかじめ彫刻した版(銅版・木版・型紙など)に絵具をつけ、それを器の表面に押して文様を転写する装飾技法、およびその技法によって製作された器物を指す言葉です。
この技法は18世紀のヨーロッパで発展した「トランスファープリント(転写印刷)」が起源とされており、日本には幕末から明治期にかけて伝来しました。輸入陶磁器や西洋の技術を参考にしながら、日本各地の陶磁産地で独自の展開を見せました。
印判手の大きな特長は、同一の文様を大量かつ均一に再現できる点です。手描きに比べてコストを抑えながら、精緻な絵柄を量産できるため、明治以降の近代化・輸出産業の発展を支えた技術でもあります。染め付け(藍色の呉須による絵付け)と組み合わせた「青花印判手」が特に広く普及しました。
産地としては、有田・瀬戸・美濃・波佐見などが代表的で、それぞれの土地の様式と融合した個性的な印判手が作られてきました。現代でもノスタルジックな柄として人気が高く、アンティーク食器としても親しまれています。
- 藍色の線で描かれた草花・鳥・幾何学文様が多い
- 同一柄が均一に並ぶのが印判手の見た目上の特徴
- 日常使いの食器として広く流通した
使い方・例文
印判手は骨董市やアンティークショップでよく見かける言葉で、明治・大正期に量産された藍染め文様の食器が「印判手の湯飲み」などと呼ばれています。
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