元興寺とは?
がんごうじ
元興寺とは、奈良市に現存する法相宗の寺院で、6世紀末に蘇我馬子が建立した日本最古の本格的仏教寺院「法興寺(飛鳥寺)」を起源とし、平城京遷都に伴い移建された古刹です。
元興寺(がんごうじ)は、奈良県奈良市中院町に位置する法相宗の寺院で、山号は勝宝山です。ユネスコ世界文化遺産「古都奈良の文化財」の一つとして1998年に登録されました。
その起源は588年(崇峻天皇元年)、蘇我馬子が発願して飛鳥の地(現・奈良県明日香村)に建立した法興寺(飛鳥寺)にさかのぼります。法興寺は日本に初めて建立された本格的な伽藍を持つ仏教寺院とされ、渡来系の職人が建設を手がけました。710年の平城京遷都に際して寺も移され、「元興寺」と改称されました。
奈良時代には南都七大寺の一つとして国家的保護を受け、広大な寺域を誇りましたが、中世以降の兵火や衰退により寺地の大半が民家に転じました。現在残る極楽坊(本堂・禅室)は奈良時代の建物の古材を用いた鎌倉時代の建築で、国宝に指定されています。屋根瓦の一部には飛鳥時代の行基葺き(ぎょうきぶき)の瓦が現存しており、日本最古の瓦として貴重です。
境内には石造物や五輪塔も多く、民間信仰との融合を示す歴史的景観が維持されています。
使い方・例文
奈良の世界遺産めぐりの一環として訪れる観光客が多く、奈良時代の瓦が今も屋根に残る様子は、日本の仏教建築の長い歴史を肌で感じられる体験として知られています。
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