本文へスキップ

保有効果とは?

ほゆうこうか

「効果」の用語まとめを見る

保有効果とは、自分が所有しているものに対して、そうでないものより高い価値を感じてしまう認知バイアスのことです。

保有効果(ほゆうこうか、Endowment Effect)とは、行動経済学概念で、人はある物を一度所有すると、所有していない場合と比べてその物に高い価値を感じるようになるという心理的傾向を指します。1970年代後半から1980年代にかけて行動経済学者のリチャード・セイラーが提唱し、その後ダニエル・カーネマンらの研究によって実験的に広く検証されました。

保有効果は損失回避(Loss Aversion)と深く関連しています。プロスペクト理論によれば、人は同じ金額でも「得る喜び」より「失う痛み」を約2倍強く感じます。所有物を手放すことは「損失」として捉えられるため、手放しを避けようとする心理が働き、結果として所有物に対する評価が高くなります。

古典的な実験として、被験者の半数にマグカップを渡し、「いくらで売るか」と尋ねると、マグカップを持たない半数が「いくらで買うか」と答えた価格の約2倍の売値を提示するという結果が繰り返し確認されています。

保有効果は日常のさまざまな場面に影響します。

  • フリマアプリで自分の不用品に高値をつけてしまう
  • 投資で損失が出ている株をなかなか売却できない
  • 無料トライアル後に使わないサービスを解約しにくくなる

マーケティングでは「お試し無料」「30日間返金保証」といった施策が保有効果を利用した典型例です。この効果を認識することで、より合理的な意思決定に近づくことができます。

使い方・例文

フリマアプリで自分が使わなくなった本に購入時の値段に近い高値をつけてしまったり、株価が下がった保有株をなかなか売れずに塩漬けにしてしまう場面で保有効果が働いています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語