今和次郎とは?
こんわじろう
今和次郎(こん わじろう)は、「考現学」を提唱した日本の民俗学者・建築学者で、街や人々の日常生活を観察・記録することを学問とした先駆者です。
今和次郎(1888〜1973年)は、岩手県生まれの民俗学者・建築学者で、早稲田大学教授として長く活躍しました。柳田國男に師事して民俗学を学び、農村の民家や生活文化の調査・記録に従事しました。
今和次郎の最大の功績は、「考現学(モデルノロジオ)」の創始です。1925年に吉田謙吉とともに提唱したこの学問は、現代(モダン)の日常生活、特に都市における人々の服装・行動・風俗を細かく観察し記録・分析するものです。当時の銀座を歩く人々の服装を調査した「銀座調査」は考現学の代表的な成果として知られています。
考現学が対象とするのは以下のような事柄です。
- 街頭での人々の服装や持ち物の変化
- 建物の看板・窓・外観などの都市的要素
- 日常的な行動パターンや生活様式
また、関東大震災後の被災地でのバラック建築の調査も行い、庶民の生活再建の様子を記録しました。今和次郎の視点は、高尚な文化より「いま・ここ」にある普通の生活を学問の対象とする点で革新的であり、現代の文化人類学やフィールドワークにも通じる先進性を持っています。
使い方・例文
「考現学」という言葉は、街の流行や人々の行動をフィールドワーク的に観察・記録する研究手法を指す際に使われ、マーケティングや都市研究の文脈でも引用されます。
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